テレビや雑誌でよく見かける“伝説の家政婦”タサン志麻さん。
料理が好きな私は、彼女の作る一皿一皿にいつも心を奪われています。
シンプルなのにどこか上品で、家庭の中にふっとフレンチの香りが漂うような、そんな料理。
最近、ふと「志麻さんってどんな人なんだろう?」と気になって調べてみると、想像以上に魅力的な経歴や、結婚エピソード、そして日々の暮らしに根ざしたレシピの数々に触れて、さらにファンになってしまいました。
この記事では、私自身が感動したタサン志麻さんの人生や、彼女のおすすめレシピをご紹介します。「プロの味って、実は家庭でもできるんだ」と思わせてくれるその秘訣も一緒にお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
タサン志麻さんの結婚と経歴に迫る!
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/s/shima/pic/kv_pc.jpg
名前:タサン志麻(タサンしま)
生まれ年:1979年
年齢:46歳(2025年6月現在)
出身地:山口県長門市
出身高校:大津(現大津緑洋)高校
テレビ番組『沸騰ワード10』で“伝説の家政婦・志麻さん”として一躍話題になったタサン志麻さん。実は山口県出身で、料理との出会いはとても自然なものでした。
小さいころ、料理好きなお母さんが包丁を持たせてくれて、お姉さんと一緒に台所に立っていたそうです。
暇さえあれば料理本を見ながら何かを手作りするお母さんの姿が本当に楽しそうで、そんな背中を見ているうちに、志麻さん自身も「作ることが大好き」になっていったのだとか。
そのエピソードを知ったとき、私自身も子どものころに母と一緒に作った料理を思い出して、なんだか胸がじんわりしました。
やがて「料理を仕事にしたい」と強く思うようになり、高校卒業後は大阪のあべの・辻調理師専門学校へ進学。
そこで出会った“初めてのフランス料理”に、心を奪われた志麻さんは、さらに学びを深めるため辻調グループのフランス校へ留学します。
卒業後は、なんとミシュラン三つ星レストランで修行。
その後帰国し、老舗フレンチレストランなどで約15年ものあいだ腕を振るっていました。
まさに順風満帆なキャリア…と思いきや、ある疑問が志麻さんを悩ませ始めます。
「なぜ日本のフレンチは、こんなに敷居が高いのだろう? 本当のフランス料理は、もっと日常的で、あたたかくて、ほっとするもののはずなのに…」
その想いは次第に強くなり、当時勤めていたレストランのオーナーに相談するも、経営上の理由で却下されてしまいます。苦悩の末、最終的にはシェフに謝罪の置き手紙と包丁を残し、逃げるようにお店を辞めるという決断に。
「人として最低な辞め方をしてしまった」と志麻さんは振り返りますが、その正直な言葉に私はかえって胸を打たれました。
誰にでも迷いや葛藤はある。でも、それと向き合いながら前に進もうとする姿は、本当にかっこいいなと思います。
すべてをフランス文化の学びに注いできたため、貯金はゼロ。
それでももう一度フランスへ行こうと資金を貯めるべく、居酒屋でアルバイトを始めます。
そこで出会ったのが、今のご主人であるフランス人のロマンさん。
おふたりは恋に落ち、志麻さんが35歳のときに結婚。
結婚をきっかけに「子どもを授かりたい」という気持ちが芽生え、「今すぐ渡仏しなくてもいいのでは」と考えるようになります。
でも、やっぱり“フランス”と“料理”は諦めたくない。
その想いの先に見つけたのが、“家事代行”という新しい道だったのです。
志麻さんのフランスへの深い情熱と、そこに向かって突き進む行動力に心から驚かされました!
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タサン志麻さんのおすすめレシピは?
タサン志麻さんのレシピの中でも、特に心に残っているのが「農家の野菜スープ」です。
にんじん、玉ねぎ、キャベツ、じゃがいも、ベーコンなど家にある野菜をざくざく切って、鍋に放り込んで煮込むだけ。
味付けは、塩こしょう、コンソメだけ。
とてもシンプルなのに、野菜の甘みと旨味がぎゅっと詰まっていて、驚くほど深い味わいになります。
私がこのスープを初めて作ったのは、なんとなく疲れていた日の夜でした。特別な食材も手間もいらないのに、ひとくち食べただけで身体も心もほっとして、「こういう料理こそ、本当のごちそうかもしれない」と思ったのを今でも覚えています。
志麻さんの料理は、どこか懐かしくて、でもちゃんとプロの味がする。
それがこのスープにもよく表れているなと思います。
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タサン志麻さんが家事代行から伝説の家政婦と注目されるまで!
志麻さんがまず応募したのは、家事代行スタッフと依頼主をつなぐマッチングサービスの会社でした。
「在日フランス人家庭から声がかかれば、フランスの家庭料理や文化を間近で学べるかもしれない」そんな期待を胸にスタートしたそうですが、現実はそう甘くありませんでした。
最初に来た依頼のほとんどは、料理ではなく掃除。それも、トイレ掃除や風呂掃除などが中心で、「私は一体、何をしているんだろう…」と、かつて料理人として働いていた自分とのギャップに戸惑うこともあったそうです。
その気持ちは痛いほどよく分かります。私自身、何かを新しく始めるとき、過去の自分と今の自分の立ち位置に戸惑うことがあります。
でも志麻さんは、そこで止まりませんでした。
やがて少しずつ料理の依頼が増えはじめ、「作り置きの中に、さりげなくフレンチのお惣菜を3~4品入れてみよう」と工夫するようになります。すると、お客様から「次もお願いします」とリピートの声がかかるように。
そこから、志麻さんの料理が本当に求められ始めたんです。
家政婦としてフレンチを作る。それは、レストランとはまるで違う現場。台所の設備も、食材も、火加減も、家庭によってすべて違います。
その中で、志麻さんは「この材料がないなら、あれで代用しよう」「これが作れたから、次はあの料理もいけそう」と、どんどん料理のイメージが広がっていったそうです。
この過程を知って私は、「これが本物の料理人なんだ」と心を動かされました。限られた条件の中でも工夫を楽しみ、目の前の人のためにベストを尽くす姿に、料理への愛と覚悟を感じました。
そして、いろんな家庭で作るうちに、志麻さんは確信します。
「私が本当に伝えたかったリアルなフランス料理って、これなんだ」と。
家庭の冷蔵庫にあるもので、家族構成や生活スタイルに合わせて1週間分の作り置きを、片付けまで含めてわずか3時間で仕上げる。その丁寧で柔軟な仕事ぶりが評価され、ついにテレビ番組『沸騰ワード10』に出演。
“伝説の家政婦・志麻さん”として注目を集めるようになりました。
その後は、数々のレシピ本を出版し、メディア出演、レシピ監修などでも大活躍。どんな時も自分の信じた「料理の本質」を見失わなかった志麻さんの姿は、私にとって大きな励みになりました。
夏野菜たっぷりの鶏肉料理をご紹介します。フレッシュなトマトで作るとサラッと暑い夏でも食べやすい仕上がりになります。
鶏肉にしっかりめに塩をすること、野菜をじっくり炒めて甘みを出すこと、煮上がった後に水分を煮詰めで味を凝縮させること、がポイントです。https://t.co/lq1IR8nfmX— タサン志麻 (@ShimaTassin) August 16, 2024
まとめ
“伝説の家政婦”として知られるタサン志麻さん。山口県出身で、幼いころから料理好きの母の影響で自然と台所に立つようになったそうです。「料理を仕事にしたい」と思い、大阪の辻調理師専門学校、そしてフランス校へ。
ミシュラン三つ星レストランでの修行後、日本のフレンチレストランで約15年間活躍します。
しかし、「本当のフランス料理はもっと温かくて日常的なものなのに、日本では特別すぎる」と違和感を抱き、レストランを去ることに。
生活に余裕がない中、居酒屋で働き始め、そこで出会ったのが現在の夫・ロマンさん。
35歳で結婚し、家庭を持ちながら“料理とフランス文化をあきらめない道”として、家事代行の仕事を始めます。
最初は掃除が中心で苦悩もあったそうですが、少しずつ料理の依頼が増え、家庭の食材でフレンチのお惣菜を作るうちに「これこそ私が伝えたかったリアルなフランス料理だ」と確信。
やがて『沸騰ワード10』で紹介され、大きな注目を集めました。
私が感動したのは、志麻さんのぶれない想いと行動力。
夢をあきらめず、自分らしい形で実現していく姿は本当にかっこいいと感じました。
「農家の野菜スープ」などのレシピも、シンプルなのに心があたたかくなる味ばかりです。
これからも、家庭に寄り添うフランス料理の魅力を、志麻さんらしく届けてくれるはず。その活躍を楽しみにしています。
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