「洗濯干すのもHIPHOP」という一節で多くのリスナーの心を掴み、日本語ラップシーンを代表するラッパーへと駆け上がったZORNさん。
少年院出身という壮絶な過去を持ちながら、家族を愛し、現場仕事を続け、等身大の日常をリリックに刻む姿が幅広い世代から支持を集め続けています。
武道館・横浜アリーナ・さいたまスーパーアリーナと次々に単独公演を成功させ、いまや日本のHIPHOP界を牽引する存在となったZORNさんの本名や経歴、結婚相手、代表曲についてまとめてみました。
ZORNさんの本名や経歴について
まず、ZORNさんの基本的なプロフィールをご紹介します。
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- 本名:杉山雄基(すぎやま ゆうき)※楽曲のリリックの中で「杉山」という苗字を明かしている
- アーティスト名:ZORN(ゾーン)
- 旧名:ZONE THE DARKNESS
- 生年月日:1989年2月16日
- 年齢:37歳(2026年3月現在)
- 出身地:東京都葛飾区新小岩
- レーベル:All My Homies(自主レーベル)
- 職業:ラッパー・塗装工
ZORNさんの本名は杉山雄基です。公式には非公表ですが、自身の楽曲の中で「杉山」という苗字に触れたリリックがあることから広く知られています。アーティスト名「ZORN」の由来は意外にも、2000年代に「シークレットベース〜君がくれたもの〜」で大ヒットした女性バンド「ZONE」からきているというエピソードが有名です。
経歴については、幼少期から波乱万丈という言葉がふさわしい生い立ちでした。葛飾区新小岩という下町育ちのZORNさんは、中学3年生のころに「雷家族」や「THA BLUE HERB」などの日本語ラップに触れてラップを始めます。高校はメディア系の学校へ進学しHIPHOPやダンスを学びますが1年で中退。その後はアウトローな生活を送り、オレオレ詐欺の容疑などで3回逮捕され、2年ほど少年院で過ごすこととなります。
しかし少年院を出たZORNさんは、ラップへの情熱を再び燃やし積極的にMCバトルへ参加。2008年の「ULTIMATE MC BATTLE」でベスト4入りし、2011年には日本語ラップ界で最もハードなバトルのひとつとして知られる「THE罵倒」で3連覇という快挙を成し遂げます。この時期に「ZONE THE DARKNESS」名義で3枚のアルバムをリリースし、着実に実力と知名度を積み上げていきました。
転機となったのが2013年、人気ラッパー・般若さんとの出会いです。地元で一緒に食事をした帰り道に般若さんから「うちから出さないか」と声をかけられ、即答で加入を決めたというエピソードは日本語ラップ界では有名な話です。翌2014年に「昭和レコード」に正式加入し、アーティスト名を「ZORN」に改名。以降は般若さん・SHINGO★西成さんとともに昭和レコードの看板として活躍を続けました。そして2019年、30歳という人生の節目を迎えた際に「新しいことに挑戦したい」とポジティブな理由で独立。自主レーベル「All My Homies」を立ち上げました。
個人的には、少年院という壮絶な過去を持ちながら、ラップへの情熱だけを道標に這い上がってきたZORNさんのキャリアは、日本語ラップ史のなかでも特に胸を打つストーリーのひとつだと思います。「俺みたいな奴でもここまでこれた」というメッセージが、多くのリスナーの背中を押し続けているのも納得です。
ZORNさんの結婚相手について
ZORNさんは地元・新小岩の幼馴染の女性と2年間の交際を経て結婚しています。奥さんは再婚で、連れ子の娘さんが2人おり、ZORNさんとの間にもお子さんがいる3児の父親です。家族全員で35年ローンの家で生活しており、その等身大の暮らしぶりがリリックの随所に描かれています。
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奥さんについては一般の方であることもあり、詳細なプロフィールはほとんど明かされていません。しかしZORNさんが楽曲の中で「昼休憩は嫁の弁当 俺より朝早くありがとう」と歌ったり、「連れ子」や「再婚」という事実をリリックに込めたりと、奥さんへの深い感謝と愛情が言葉の節々から伝わってきます。一般的なラッパーであれば隠しておくような事柄も、ZORNさんはすべてリリックに乗せてプラスに変換してしまうのが最大の魅力です。
また注目すべきは、成功した今もなお週6日で塗装工の仕事を続けているという点です。叔父さんが社長を務める家族経営の工場で、父親・弟・ZORNさんの4人で現場に出ており、最初は嫌いだった現場仕事も今では「楽しい、ずっとやりたい」と語るほど愛着を持っているといいます。ラッパーとしての成功に胡坐をかかず、地に足のついた生活を守り続ける姿勢は、家族への責任感と誠実さの表れだと感じます。
個人的には、幼馴染と結婚して連れ子も含めた家族を大切に育てながら、現場仕事もラップも諦めないというZORNさんの生き方に、強烈なかっこよさを感じます。どんなにステージが大きくなっても変わらない「普通の男の日常」を誇りにしているところが、他のラッパーには出せない唯一無二の魅力だと思います。
ZORNさんの代表曲について
ZORNさんの代表曲として最も広く知られているのが、2015年リリースの「My Life」です。父親・母親・娘さんも出演したMVでは、塗装工として現場で汗を流す姿や、家族と囲む食卓の風景がリアルに描かれており、「洗濯干すのもHIPHOP」というラインは多くのリスナーに衝撃を与えました。現在もMVの再生回数は350万回を超えており、ZORNさんの代名詞ともいえる一曲です。
続いて外せないのが「Rep feat. MACCHO」です。OZROSAURUS のMACCHOさんとの共演曲で、それぞれの地元・葛飾と横浜をレペゼンしながら圧巻のラップバトルを展開。日本語ラップファンのなかでも特に評価の高い楽曲のひとつで、さいたまスーパーアリーナのライブでも披露された鉄板ナンバーです。
また、2020年にKREVAさんと共演した「タンポポ feat. ZORN」も代表曲のひとつです。日本語ラップ界のレジェンドであるKREVAさんがZORNさんのスキルを高く評価し実現したコラボは、HIPHOPファンのみならず幅広い音楽ファンに衝撃を与えました。その後もKREVAさんとは「クラフト feat. ZORN」など複数の楽曲で共演を重ねています。
さらに2023年にはRADWIMPSとのコラボ曲「大団円 feat. ZORN」がリリースされ、Jリーグ開幕30周年記念アンセムとして国立競技場でも披露されました。J-POPシーンを代表するRADWIMPSとHIPHOP界のZORNさんというジャンルを超えた共演は大きな話題を呼び、新たなリスナー層へもZORNさんの名前を広げるきっかけになりました。2025年にはRADWIMPSのニューアルバム「あにゅー」にもアレンジバージョンが収録されるなど、その縁は現在も続いています。
ライブ規模は着実に拡大し、2021年の日本武道館公演「My Life at 日本武道館」、同年の横浜アリーナ公演「無題」、2022年のさいたまスーパーアリーナ公演「LIVE」と、毎年会場を大きくしながらワンマンライブを成功させてきました。地方紙やポパイなどのファッション誌の連載執筆、テレビ出演など活躍の場は広がり続けており、2025年にはVANSのキャンペーンにも参加するなどファッション界からも注目を集めています。
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個人的には、「My Life」から始まって武道館・アリーナへと駆け上がる軌跡を振り返ると、ZORNさんの音楽が多くの人に刺さるのは「飾らないリアル」を徹底して貫いているからだと改めて感じます。RADWIMPSとのコラボも、そのリリシストとしての実力が本物である証明ですよね。これからどんな景色を見せてくれるのか、一ファンとして楽しみでなりません。
まとめ
今回はZORNさんの本名や経歴、結婚相手、代表曲についてまとめました。
- 本名は杉山雄基、アーティスト名「ZORN」の由来は女性バンド「ZONE」から
- 少年院出身という壮絶な過去を乗り越え、「THE罵倒」3連覇・般若主催昭和レコード加入を経て独立
- 結婚相手は地元・新小岩の幼馴染で3児の父、成功した今も週6日で塗装工を続ける
- 代表曲「My Life」「Rep feat. MACCHO」「タンポポ feat. ZORN」「大団円 feat. ZORN」など
- 武道館・横浜アリーナ・さいたまスーパーアリーナと単独公演を次々成功させ今もシーンの最前線に
少年院を出た一人の不良少年が、家族を愛し地に足をつけた生き方を貫きながら日本語ラップの頂点へと上り詰めたZORNさん。
その言葉のひとつひとつにリアルな重みがある限り、これからも多くのリスナーの心を揺さぶり続けることでしょう。


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